今回も安定のK主任が絡むエピソードです。
その日もコインパーキングの施工で隣の市に向かいました。
最近は結構どこでも見るようになりましたが
銀行の駐車場をコインパーキング化をすることが当時多く
今回も既存の銀行の駐車場をコインパーキング化する施工でした。
前回少し施工内容に触れましたが
地面の下がどうなっているかで難易度がかなり変わります。
今回は厄介なことに全てがコンクリートの地面だったため
いつも使用することのない
「ダイヤモンドコアドリル」
という工具を使うことになりました。
今回はこのダイヤモンドコアドリルが事件のトリガーになります笑
まず最初に
どんな工具かと簡単に説明します。
ドリルの刃先に細かなダイヤモンド粒子が付いていて
コンクリートに穴をあけることができる機械です。
ダイヤモンドが付いているので
皆さん想像つくとは思いますがお値段は高いです笑
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新品価格 |

少しだけ深く説明すると
この工具は乾式と湿式の2種類あります。
(稼働時に水を使うか使わないか)
乾式の機械は手軽に穴あけができる反面
粉塵が恐ろしい事とドリルの摩耗が早いです。
湿式は高精度な穴あけが出来て粉塵も水で防ぐことができます。
ドリルの回転の摩擦熱も水があるため冷却しながら使えるため
ドリル自体が長持ちします。
水の準備と汚れた水の処理がネックになります。
ちなみに普段、滅多に使用することがないようで
会社にあったのは湿式です。
さて、話は現場に戻ります。
地面がコンクリートのため
スピード重視のK主任は
案の定イライラしてご機嫌ナナメです。
当時雨も降っていたためコンディションは最悪です。
最初はK主任がコアドリルを使用して
柱を建てる場所に穴をあけていました。
しかし、思うように穴あけが進まなかったのか、
急にお前がやれと言って作業を変わりました。
作業を変わって、水がなかったため水を汲みに行きました。
(幸い水道が使える現場なためそこはラッキーでした)
K主任の持論としては
雨が降っており地面が濡れているから
水は用意する必要がない。
また、かなり強い力でドリルを押さえつけていました笑
いつか主任は機械を壊すでしょうね。
それに本来の使い方をしていないと作業スピードも落ちますよね。
また、ゆっくり、少しずつ機械を動かして穴をあけていかないと
モーターに負荷がかかりすぎて壊れやすくなります。
車だってずっとアクセル全開だと
エンジンがオーバーヒートするかもしれませんよね。
何か壊したら弁償と言われかねない会社だったので
私は、K主任の持論に対して正反対の使い方をしました。
水をちゃんと使う。
ゆっくり動作をはじめ負荷をなるべく少なくするように使う
すると、何が起こったでしょうか………
答えは、
後ろから
突然
蹴られた。
「何を遊びよるんや?」
と言われました笑
めんどくさくなったので
適当にすみませんと言っておきました笑
微塵も謝る気持ちはなかったですけど。
自分の意のままに動かないからって
人を蹴るってどうなんでしょうね。
工具を使用中の人に。
社会人が。
仕事場で。
普通の場で友達同士のじゃれあいとかなら
理解できますけど。
そんな人が主任な会社…
そんな人を放置する会社………
いつまでもその会社に留まろうとは考えられませんね。
ダイヤモンドコアドリルは
ある意味。思い出が詰まった工具になりました。
数年後。
その工具たちを今度は販売する側になるとは
この時は思ってもみなかったですけどね笑笑
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